いつまで - ケイの日常

昨日はほどほどな気分で過ごせたけれど今日はやはり戻ってしまった。

人は両思いになれることがまるで幸福のように思うのだろう。

しかし、両思いになっても結ばれることができなければそれはそれで辛いことだ。

おそらく彼は今まで恋が実らない日々を過ごしてきたので、両思いになる事態を想定していなかったのかもしれない。俺も大切な友達として見ているとしか何年も伝えていなかった。

そうして彼は遠く離れた彼の地で新しく恋人作りをしてしまったのだ。

俺がコロナが落ち着いたら行こうと、初めて彼に感じた恋愛感情を確認して、やっと付き合おうと思っていた直前に。

そうして、辛い思いをすることになる。

恋人のいる彼はそこまで辛くないのかもしれない。わからない。

彼の中で勘違いがある。

彼は学業の都合で遠方に引っ越すことになったとき、これで会えなくなると言った。しかし、俺は終わりを望まなかった。いくらでも行こうと思っていた。移動の距離など気にしない。

コロナのおかげで遠方の彼の元に足を運べなかったが、コロナがなければ数ヶ月に1度は足を運ぼうと思っていた。そして、彼も毎週のように二人の出逢った地域に足を運ぶ用事があったので、月に1度は会えそうだと話していたのだ。

しかし、コロナによって再び会えるのは1年と数ヶ月後だった。

今ではそのような話し合いを彼は忘れているようだ。忙しかったのだろう。

でも、この話し合いは関係の継続を望んでいたという、非常に重要なものだった。

本当に忘れているのか、忘れたことにしたいのか、わからない。けれど、おそらく忘れているのだと思う。

この話し合いがあったことを伝えたいのだが、伝えられていない。

彼を責めるようなことかもしれない。けれど自分の中にしまっておくには辛すぎる。

次に連絡が取れるのは何ヶ月先になるだろうか。

何もない日に連絡することは避けたい。

彼に連絡のメールを送るきっかけがある日があるとする。

すると夕方から頭が痛くなり、どうにもならない。緊張があるようだ。

メールを送ると返事がいつ来るだろうか、きちんと返事をくれるだろうかと不安で仕方がなく、9時過ぎには薬局で買った睡眠薬を飲んで寝る。

iPadでメールをチェック画面が目に入って返事が来ていないとショックなのでメールアプリをバックグラウンドから常に削除する。

これは渦中であったこと。

この他にも考え込むと体がチクチクして、顔が赤くなることもある。

なぜこんなに苦しい思いをしなければならないのだろう。両思いになれたのに。

彼と今後の関わりについてきちんと会って話したい。

年末に会えたらいいのだけれど。

もし彼から連絡がなければこちらからしたい。いつまでもグレーなままにしてるのが辛いのだ。

俺としてはチェックリスト式に関わり方がわかればいいのだけれど。

・メール　数ヶ月に1回ならオッケー

・会う　1年に1、2回ならオッケー

・泊まる　オッケー

・夜のあれこれ　×

なんて。

この話し合いもできなかったので、どうしたらいいんだか困っているのに。

早く会いたい。恋人がいる人にこう思う人生がもたらされるなんて。

友達として繋がりがあればいいんだけれど。

近いうちになんとか会って話せるといいな。

年末連絡くれないかな。

いつかその日がくれば。